美人画とは?


いきなりですが『美人画』ってなんでしょう?

「読んで字のごとく、美人を描いた絵画でしょう?」

そのとおりなんですが
もうすこし考えてみましょう。

『美人画』と聞いて、わたしが最初に思い浮かぶのは『日本画』なんですよね。
具体的な画家でいうと

伊東深水
鏑木清方
上村松園

などでしょうか。

日本の絵画ということでは『浮世絵』もありますよね。
『見返り美人図』で有名な菱川師宣や、喜多川歌麿は
有名ですから一度は見たことがあると思います。
でも『浮世絵』って、

「浮世絵です!」

って自己主張が強くて
『美人画』という魅力が半減してるような気がします。
それから忘れてはいけないのが『洋画(油絵)』ですね。
もっとも有名なのはルノワールでしょう。

もう何の説明もいらない、印象派の巨匠です。
ルノワールの印象が強すぎて、他の画家がすぐに出てきませんが
ラファエロも人気ありますね。

そういえば、水墨画では『美人画』ってあまり見たことないな。
お坊さんの修行の一種ってことだから当然なのかな。

「で、『美人画』ってなに?」

うん、やっぱり美人を描いた絵画ってことなんですよね。
なんですけど、さらにつっこんで

「美人ってなに?」

そうです、美人について考えないとダメなんです。
これはむずかしいです。
人によって好みがありますし、時代でも変わってきます。

簡単な例としては『浮世絵』の女性は面長で鼻筋が長いですよね。
現在のわたしたちが見て

「う〜ん、いい女だ!一目惚れした!!」

と単純に見れる人は少ないと思います。
そう考えると『洋画(油絵)』は写実的に描かれているので
何世紀も前の絵でも違和感なく見れるはずです。

写真のように描かれた絵は目を引きますが
後から思い出すほどに強く印象には残らないのではないでしょうか?

なぜかと言えば、現代人は写真を見なれているからです。
単純に写実的なだけでは埋もれてしまうんです。

写実的なだけなら写真を採った方が早いですしね。

『美人画』は描く対象というよりも描き手の

「どうだい?この良さがわかるかい?」

という、ある意味、描き手のひとりよがり的な表現を楽しむものなのです。

ですから、女性のきれいな顔を描くだけでなく
描き手の美意識が伝わるものが『美人画』だといえます。

『後ろ姿の美人画』や、『手だけの美人画』、『影だけの美人画』
なんてのもありなんです。

というわけで、
あなたもひとりよがりの『美人画』を描いてみませんか?

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