ピエール・オーギュスト・ルノアール


イレーヌ・カーン・ダンヴェールの肖像

作品:イレーヌ・カーン・ダンヴェールの肖像
画家:ピエール・オーギュスト・ルノアール
   (1841〜1919)
出身:フランス
製作:1880年頃
サイズ:65x54cm
ルノワールの代表作「イレーヌ・カーン・ダンヴェールの肖像」です。

ルノワールは美しい女性の作品を数多く描いていますが
その中でもこの作品は少女の瑞々しさ、透き通るような白い肌
流れるような豊かな髪が見事に表現されています。

まさに一目惚れする絵画ですね。

この少女はルノワールの良き理解者であった銀行家ルイ・カーン・ダンヴェールの末娘イレーヌです。
イレーヌは8歳ですが、その表情からはとても8歳とは思えない気品と憂いが感じられますね。
一説には
「モデルとして座り続けたので、疲れてこの表情になったのだ」
とも言われているようです。

そういわれるとそうかも。と思っちゃいますね、なんせ、8歳だし。

ルノワールは晩年にはリューマチによる手の麻痺など病気に苦しめられましたが
亡くなるまで陽気で愛らしい絵を描き続けました。

ルノワールはこんなことを言ってます。

「この世にはくだらないものが多すぎる。
 そんなものを絵に描く必要はないではないか。
 わたしの作品は喜びにあふれ、陽気で、愛らしくなければならない。」
絵は人に喜びを与えるものなんですね。
さすがルノワールです。わたしの好きな言葉です。


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